タナ障害とは
「タナ」とは膝関節内にある「滑膜ヒダ」の事で、棚のような形状をしていることから「タナ」と呼ばれています。
タナは母体の中にいる胎児の時に膝の関節包が作られる際に一時的にできます。
生まれた後は退化して消失しますが、残存する人も多いようです。日本人は約半数の人が残存しているそうです。
「タナ障害」とはタナが関節内で挟まってしまったり、強く刺激を受けることで炎症をおこす障害です。
スポーツをされる人に多いですが、タナが残っていればスポーツをしていなくても発症する場合があります。
タナ障害の原因
膝の曲げ伸ばしを頻繁に行う事で起こります。
タナ障害の症状
- 膝の曲げ伸ばしでボキッとなる
- 膝の曲げ伸ばしでひっかかり感がある
- 膝蓋骨(膝のお皿)周辺が痛い
タナ障害の治療
基本的には保存療法が行われます
- 炎症と痛みがおさまるまで安静にしている
- 内服薬や湿布などの外用薬で痛みと炎症を抑える
- 超音波や温熱、冷却療法などの物理療法で膝周辺の緊張を緩和させる
- 大腿四頭筋の柔軟性を高める運動や筋トレを行う
保存療法で効果が出ない場合は手術療法を行い滑膜ヒダを切除します。
タナ障害の施術には、カイロプラクティックが有効です。
カイロプラクティックではタナにかかる負担を減らしていくために膝に関連する筋肉をストレッチなどでほぐして行きます。
特に大腿四頭筋の柔軟性を高めていき、膝にかかる負担を軽減していきます。
さらに骨盤から脊柱のバランスを整えていきますので、タナ障害での膝の負担を減らす意味でカイロプラクティックの施術は有効です。
タナ障害になってしまったら安静にする事が大切です。