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先天性股関節脱臼

先天性股関節脱臼とは

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先天性股関節脱臼とは、読んで字のごとく生まれながら股関節が脱臼している状態のことを言います。
ただ、「先天性」とついていますが後天的な要素でも脱臼が生じることもあるため最近は「発育性股関節形成不全」とう名称が使われています
当サイトは一般向けのためみなさんの馴染みのある「先天性股関節脱臼」を使用します

かつては赤ちゃんが歩き始めてからでないと診断が難しい病気だったため、日本では100人に数人という高い割合で発症していたそうです。
しかし、最近では股関節検診を行うことで早期発見が可能になり、発症の割合は1000人に2、3人程度と言われています。
男の子よりも女の子の発症率が高く、男の子に比べて約10倍の確率で女の子が発症しているようです。

しっかり治療せずにそのまま成長すると、歩行などに障害がでてきますので、早期発見と治療が大切です。

先天性股関節脱臼の原因

〈出生前の環境因子〉
骨盤位(いわゆる逆子)を代表とする胎位の異常、多胎妊娠、子宮筋腫、羊水過少などがあります。

〈出生後の環境因子〉
窮屈なオムツや肌着、抱き方やスリングの使用などがあります。これは股関節がつよく曲げられた位置、あるいは伸ばされた位置で固定されてしまうことから、先天性股関節脱臼が発症すると考えられています。

また、こうした環境因子以外にも、染色体異常や先天性多発性関節拘縮症など、先天奇形として発症するタイプの先天性股関節脱臼も知られています。
・以前は日本人は脱臼多発国と言われ100人に2~3人もの股関節脱臼の赤ちゃんがいました。最近は1000人に1~3人に激減してます。
・赤ちゃんの脚を伸ばした状態にしないことが重要です。

先天性股関節脱臼の種類

「先天性」と言われていますが、生まれた時に脱臼していることは少なく、生まれた時に不安定な状態になっていた股関節が成長とともに徐々に脱臼していくものがほとんどだそうです。

赤ちゃんの股関節脱臼には3種類のタイプがあります。

  • 骨盤から大腿骨が完全に外れている 股関節完全脱臼
  • ある体勢になると股関節がはずれてしまう 股関節亜脱臼
  • 骨盤と大腿骨の接触する部分が不安定で脱臼しやすい 臼蓋形成不全

生まれてすぐの赤ちゃんでは股関節が脱臼しているかどうか見分けがつかない場合があり、生後3-4ヶ月程度から症状がはっきりしてきて見分けがつきやすくなってきます。
早期発見が大切ですが、見逃しを防ぐためにも、検査は生後3-4ヶ月が良いようです。

先天性股関節脱臼の治療

重度な脱臼や麻痺性の脱臼でなければ、生後3ヶ月くらいからリーメン・ビューゲルという装具で治療します。
この装具を用いると下肢の動きをある程度許容しながら股関節が自然に整復されるため、股関節の変形を残すことが少ない優れた治療法です。

リーメンビューゲルで治すことができなかった場合には、全身麻酔をかけて脱臼した股関節を手で戻すか(徒手整復)、整復のじゃまになる組織が股関節内にある場合には手術をして整復します(観血整復)。
この場合、整復後に1〜2週間のギプス固定、さらに数週間の装具の使用が必要になります。

先天性股関節脱臼の予防

赤ちゃんの脚がまっすぐに伸びきらないようにすることが大事です。
基本的にカエルのように脚を曲げて寝ている体勢が赤ちゃんの基本姿勢です。
無理にまっすぐに脚を伸ばして寝かせてしまったり、おむつの交換時に脚をピーンと伸ばしてしまうと股関節脱臼の恐れがあります。

生後3-4ヶ月未満の赤ちゃんの脚を伸ばさないように気を付けてあげることで先天性股関節脱臼の予防になります。

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