股関節の痛み、それもしかしたらグロインペイン症候群かも?

「最近ボールを蹴る時に股関節の付け根がズキっと痛む」
「走ったりターンしたりすると股関節に違和感がある」

そんな症状を感じたことはありませんか?

実はそれ、グロインペイン症候群(Groin Pain Syndrome)の可能性があります。

サッカー選手に多い鼠径部(股関節)の痛みであり、多くの選手が悩むケガでもあります。

今回はそんな、「グロインペイン症候群とは?」「なぜ起きる?」「ケアの方法は?」をお伝えしていきます。

グロインペイン症候群とは?

グロインペイン症候群(以下、グロインペインと略)とはまず、日本称で『鼠径部痛症候群』と言われます。

グロインペインは、鼠径部(股関節の付け根)周辺に起こる慢性的な痛みの総称です。

ボールを蹴る(主にインサイドキック)
ダッシュ、ストップの動作
身体をひねる、ターンする
起床時、立ち上がりの時の動き出し

こういった動作時に痛みが出やすいのが特徴です。

原因

こういった痛みが起こる原因として多いのがサッカー特有の以下の動きや身体の状態です。

キック、ダッシュの繰り返しによる筋肉や腱の使いすぎ
内転筋や腹筋のアンバランスな使い方
骨盤や股関節の動きの癖
成長期の骨や筋肉の変化による負担増

最初は少し違和感がある程度ですが、放っておくと痛みが慢性化し練習や試合、最悪の場合は日常生活にも支障が出るようになることもあります。

なぜサッカー選手に多いの?

学生サッカー選手にいグロインペインが多いのには学生特有の理由や環境が関係する事が多いです。
まず、成長期の学生は骨や筋肉がまだまだ発達途中であり、柔軟性や筋力のバランスが未熟なためグロインペインになりやすいです。

また、ハードな練習だったり十分な休息をとらない、「少し痛いくらいで休んだらダメ」「試合前だから・・・」と無理してプレーする事が症状を悪化させる原因にもなります。

痛みを克服するために大切な3つのこと

グロインペインは早期発見と適切な対処が非常に重要です。

そのためにも次の3つを意識していきましょう。

①自分の身体の “今” を知ること
「ただの筋肉痛」と決めつけない。 どこが痛いのか、どう動かすと痛むのか等の気づく力が回復の第一歩。

②休むことを “悪” だと思わないこと
「痛みで休むことはサボりじゃない」。 ケガを早期に治し、また全力でプレーするための準備期間です。
今無理をして長くプレーできなくなるよりも、短期で治して長く続ける方がはるかに大事です。

③継続する習慣をつける
身体の状態は日々の積み重ねです。 調子が良くても続けなければすぐに悪い方にいきます。

・練習前のW-upやストレッチ
・練習後のC-downとアイシング
・寝る前の内転筋と腸腰筋(足の付け根の前側の筋肉)のケア

大事なのは地道なセルフケアを続けることです。

自分なりの続けられるケアの習慣を身に着けよう!!

自分でできる簡単なケア方法

グロインペインの予防、痛みの軽減には日頃のケアが大事です。
そこで以下の方法を是非取り入れてみてください。

・内転筋ストレッチ・・・ 開脚し、ゆっくり前に倒れる。(痛みが出ない範囲で呼吸を止めずに30秒キープ)

・腸腰筋ストレッチ・・・ 片膝立ちになり、後ろの脚の股関節を前に押し出すように伸ばす。(左右30秒程)

・アイシング・・・ 練習後や痛みの出た時に鼠径部周辺を15~20分ほど冷やす。※直接肌に触れないようにタオル等を巻く!

・無理せず休む勇気・・・ 痛みの強い時や違和感が長引くときは早めに休むことが結果的に復帰への近道になります。

まとめ

グロインペインはサッカーを頑張る学生にとって他人事ではないケガです。
しかし、早く気づいてケアをすれば必ず乗り越えられるケガです。

痛みを我慢して頑張るのではなく、自分の身体を大切にしながらサッカーと向き合うことが一番の近道です。
中学、高校は3年間しかありませんが、焦らず一歩ずつ未来の自分のために今できることを始めていきましょう!

~余談~

最後に、実際にグロインペインに苦しめられたプロ選手を一部挙げていきます。

・中田 英寿選手: 長年グロインペインに悩まされた選手。引退の一因になったとも言われています。
・中村 俊輔選手: グロインペインにより手術をした経験も。
・中山 雅史選手: レジェンドストライカーも悩まされた選手の一人。
・長谷部 誠選手: 元日本代表主将もキャリア晩年頃にこの症状に悩まされました。
・ジネディーヌ ジダン選手: 世界的名選手であった彼も現役時代悩まされていました。

さらに現役選手では、横浜F・マリノスの宮市 亮選手や、今年2025年には浦和レッズのチアゴ サンタナ選手もグロインペインに悩まされた選手たちです。

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