WBCでも活躍したヌートバー選手が受けた「ハグルンド変形」の手術が話題になりました。
聞き慣れない名前ですが、実はスポーツ選手だけでなく、一般の方にも起こりやすい足のトラブルのひとつです。
今回はハグルンド変形とは何か、そして整体でできるサポートについてお話しします。
ハグルンド変形とは?
ハグルンド変形とは、かかとの後ろ(アキレス腱の付け根あたり)の骨が出っ張ってしまう状態をいいます。
この出っ張った骨が靴の内側にこすれて炎症を起こし、痛みや腫れが生じます。
特に、
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硬い靴を履くことが多い
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アキレス腱やふくらはぎが硬い
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足首の動きが悪い
こうした方に起こりやすいのが特徴です。
炎症が続くと、アキレス腱付着部にも負担がかかり、「アキレス腱炎」や「滑液包炎」を併発することもあります。
そのため、単なる“靴ずれ”と軽く見てしまうと、長引く痛みに発展してしまうことも少なくありません。
どんなスポーツで起こりやすいのか?
ハグルンド変形は、かかとへの繰り返しの刺激や衝撃が多いスポーツで特に起こりやすいです。
代表的なのは次のような競技です。
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野球:スパイクの硬いかかと部分が繰り返し当たる
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サッカー:スパイクの摩擦と急なダッシュ・ストップ動作
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陸上(短距離・長距離):アキレス腱への反復負荷
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バスケットボール、バレーボール:ジャンプと着地の衝撃
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登山・ランニング:長時間の靴擦れや踵圧迫
特にヌートバー選手のようにスパイクを履いてプレーするアスリートは、日常的にかかとへの摩擦が大きく、発症しやすい傾向があります。
手術では何をするのか?
ヌートバー選手のように痛みが強く、保存療法(ストレッチやインソールなど)で改善しない場合は、出っ張った骨を削る手術が行われます。
手術では、アキレス腱の一部を剥がして骨を削り、再び腱を縫い付けるという工程になります。
そのため、リハビリには数か月を要しますが、根本的に骨の圧迫を取り除くことができます。
手術後は再発予防のために、ふくらはぎの柔軟性や足首の可動域を整えることがとても大切になります。
整体でできるハグルンド変形へのアプローチ
整体では骨の形そのものを変えることはできませんが、痛みを悪化させている「原因部分」へのアプローチが可能です。
ポイントは次の3つです。
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ふくらはぎ(下腿三頭筋)の柔軟性改善
アキレス腱にかかる引っ張りを和らげ、かかとへの圧力を軽減します。 -
足首の動き(背屈)の改善
足首の動きが悪いと、歩行時にかかとが靴に強く当たりやすくなります。
関節モビリゼーションやストレッチで動きを広げることが大切です。 -
姿勢・歩行バランスの調整
骨盤や下肢のアライメント(配列)が崩れると、片足に負担が偏り、炎症を繰り返す原因になります。
整体では全身のバランスを整えることで、再発を防ぐサポートが可能です。
まとめ
ハグルンド変形は、かかとの構造的な問題に加えて、筋肉や関節の柔軟性、歩行バランスなど“全体の使い方”にも深く関係しています。
手術が必要な場合もありますが、多くのケースでは整体やストレッチで負担を軽減し、再発を防ぐことができるのです。
「かかとの後ろが痛い」「靴に当たって赤くなる」などの症状がある方は、早めに専門家へ相談してみてください。
整体のケアをうまく取り入れることで、ハグルンド変形による不調を長引かせずに済む場合があります。
