顎関節症にボトックス注射は効果ある?

シワの改善や小顔効果が期待できるボトックス注射ですが実は顎関節症にも効果があります。
ボトックス注射といえば美容目的で使用されるのが一般的ですが医療領域でも神経麻痺や筋肉の緊張緩和に用いられています。
今回はこのボトックス注射について解説していきます。

ボトックスとは
ボトックスとは、ボツリヌストキシンと呼ばれる複合毒素から毒素を取り除き、タンパク質成分を抽出した医薬品で、筋肉の動きを抑制する作用を利用します。

顎関節症への効果

顎関節症の原因の一つに歯ぎしりや食いしばりがありますが、この歯ぎしりや食いしばりによって咬筋という物を噛むときに使う筋肉が強く緊張してしまいます。
ボトックス注射によってこの咬筋の緊張が緩み顎関節症の痛みが緩和したり口の開閉がスムーズになります。
また咬筋が発達してエラが張ってしまっている人が美容目的でボトックス注射をする事もあります。

ボトックス注射のデメリット

ボトックス注射にはメリットだけでなくデメリットもあるのでよく調べてから病院に行きましょう。
ここでデメリットを3つ紹介しておきます。

①効果が一時的

注射一本で顎関節症が改善してさらに小顔効果もあるならいい事ずくめのような気がしますが、ボトックスの効果は永続的に続くわけではなく3〜4ヶ月とされています。
何度か注射していくうちに顎関節症が改善していく事もありますが、ボトックス注射は根本治療ではないので効果が出ない場合もあります。

②副作用がある

治療後に腫れや痛み、内出血が出る事があります。
これはボトックスの成分が原因ではなく注射によるものなので一時的であり次第に元の状態に戻っていきます。

③費用が高額

ボトックス注射は保険診療の対象にはならず自由診療となっています。
自由診療なので医院によって料金は違いますが両側で3〜6万円程度かかります。
ただし美容外科でなく歯科医院での注射は治療目的なので医療費控除の対象になります。

まとめ

ボトックス注射は自由診療で高額ですが顎関節症に対する効果は医学的にも認められていて顎の緊張がやわらいだという声も耳にします。
ただし根本的な治療ではなく効果は個人差はあるが短期的な事が多く、定期的な注射が必要になってしまいます。
金銭的に余裕があれば副作用も少ないのでボトックス注射は試してみるのもいいかもしれません。