顎変形症という言葉を聞いた事がありますでしょうか?
顎関節症と混同している人もいるようですが別の症状名です。
当院でも数は少ないですが顎変形症の方が来院します。
今回は顎変形症とはどのような症状でどのような治療方法があるのか、また整体やカイロプラクティックで改善する事が出来るのかを解説していきます。
顎変形症とは
顎変形症とは上あご(上顎骨)や下あご(下顎骨)の形や大きさの異常、両者のバランスによる咬み合わせの異常(咬合不正)と顔の変形などの症状を示すものです。
受け口や顎のしゃくれ、出っ歯なども顎変形症が原因の場合があります。
顎変形症の症状は?
顎変形症になると、噛み合わせが悪いために食べ物が噛めなくなったり、口の中の変形によって言葉が正しく発音できなくなったりします。同時に、顔の形に変形を生じるために、精神的ストレスの原因となる場合もあります。
顎変形症の原因は?
顎変形症の発生には遺伝的な要素がもっとも強いと言われていますが以下の原因が考えられています。
成長に伴う遺伝的要因
顎の発育や成長に関わる遺伝子の変異が原因となることがあります。
生活習慣の影響
歯並びの悪さや噛み合わせの異常、口呼吸、舌癖、噛みしめ癖などが顎の形成に影響を与えることがあります。
外傷
顔面部の外傷や事故による顔面骨折が原因となることがあります。
病気や治療による副作用
顎変形症は、病気や治療によっても引き起こされることがあります。たとえば、顎関節症や薬剤性の副作用などが原因となることがあります。
顎変形症の治療法は?
顎変形症の治療方法は、症状の種類や程度によって異なります。以下は一般的な治療方法の例です。
矯正治療
歯列矯正や顎骨矯正などの矯正治療は、軽度から中等度の顎変形症の場合に有効です。矯正装置を使って、歯列や咬合面の調整を行い、顎の形状を改善することができます。
手術治療
重度の顎変形症の場合は、手術が必要な場合があります。手術は、上下の顎骨を切開して、位置を調整したり、骨を切除したりすることで行われます。手術には、入院が必要な場合があり、回復期間も長くなることがあります。
非手術的治療
一部の軽度な顎変形症には、マウスピースやマッサージなどの非手術的治療が有効な場合があります。これらの治療は、顎の筋肉や関節の緊張を緩和し、痛みを緩和することができます。
顎変形症の治療に保険は適用?
顎変形症と診断されても、外科手術をしないで矯正治療だけ行う場合は、保険が適用されません。
健康保険の適用になるのは、保険顎口腔機能診断施設に指定されている医療機関で「顎変形症」の診断が出て、外科手術を伴う矯正治療をした場合です。
顎変形症は整体で治すことはできる?
結論から言うと顎変形症は骨自体の変形のため当院では改善する事は出来ません。
顎変形症の方も整体では治らない事はわかっているので当院の来る理由としては顎の痛みを改善して欲しいという理由がほとんどです。
顎変形症は噛み合わせに異常がある方が多く顎関節に負担がかかります。
また顎変形症の方は食いしばりや歯ぎしりをする方も多く顎の筋肉に負担がかかり首や肩こりに悩まされる方が非常に多いです。