コロナ禍で顎関節症が急増?原因と対策を解説

コロナ禍で顎関節症が増加しているというニュースを度々目にするようになりました。
歯科医の間でも顎関節症の増加が話題になっているようです。
当院(Depirado)を分院としてオープンした経緯もコロナ禍でアゴの不調を訴える方が増えてきた事が大きな要因です。

そこで今回はなぜコロナ禍で顎関節症になりやすいのか、そして顎関節症にならないための対策を解説していきます。

原因①テレワーク


テレワークになり人と話す機会が減った事が影響しています。
一人暮らしの方は1日まったく誰とも会話をしない日もあるようです。

会話をすることで口を開けたり閉じたりする筋肉を無意識に使っているのですがこの筋肉をまったく使わないと血流が滞ったり筋肉が硬くなり顎関節症の原因になります。

対策としては
・口を大きく開ける(上を向くと開けやすくなります)
・頬に空気を入れて思いっきり膨らませる
・口を軽く開いて下顎を前に突き出す

上記のようなエクササイズを仕事の合間にこまめに行って顎周辺の血流をよくしましょう。

原因②マスク


家を出れば食事以外はほぼマスク生活になっているのではないでしょうか?
マスクの使用も顎関節症に悪影響を与えます。
マスクを着用すると皮膚に接しているという違和感だけでも自然に歯を食いしばりやすくなります。
顎だけでなく肩や首にも力が入り疲れやすくなります。

またマスクをすると息をするのが苦しくなり、息をしやすくしようと無意識に肌とマスクの間に隙間を作ろうとして下顎を前に突き出しでしまいます。
そうすると顎の歪みを引き起こしたり、顎周辺の筋肉に負担がかかります。

対策としては
・耳にかける部分が柔らかいものを使う。
・サイズが小さいものは使わない。
・様々なサイズのマスクが売られているのでゆったりしたサイズの物を選んで使用する。

原因③コロナ禍によるストレス


顎関節症の主な原因である食いしばりや歯ぎしりはストレスが原因になってることが多いです。
コロナ禍で旅行や会食などストレス発散の場が減少したり、経済状況の悪化や自粛生活など様々な原因で人々の生活にストレスが増えています。
こういったストレスが原因で顎に力が入り、口が開かなくなったり顎の痛みを訴える人が増加してます。

対策としては
・集中して何か作業する時は少し口を開ける(食いしばりの予防)
・ガムを噛んだり飴をなめる。

まとめ

顎関節症は他の多くの病気と違い自分でも改善が可能です。いつの間にか自然に治っている事もあります。
しかし、マスク生活や行動の制限された日常生活はまだまだ先が見えず今後も続いていくためアゴへのストレスと上手く付き合って行くしかありません。
自分に合ったエクササイズやリラックス法を見つけたり、整体やカイロプラクティックを試してみるのもいいでしょう。
近くに顎関節症に詳しい先生がいなくても整体やマッサージで首や肩をほぐしてもらうだけでも改善する事もあります。

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